命の認識
命の貧弱さと弱さから離れる |
人は再生された時にすでに神の永遠の命を得たことを、主を信じる多くの人はみな知っています。しかし、この命をどのように認識し経験するかということを、具体的に描写し、真実に語ることのできる人は、少ないのです。創造された人の命でさえ奥が深いのに、神の非受造の命はなおさらである、と言う人がいるかもしれません。確かにそのとおりです。特にこの命がわたしたちの中に入ってわたしたちにもたらす経験や感覚、この命と人の本来の命との違いや関係、この命がわたしたちの中でどのように働き、成長し、どのような物語を生み出し、どのような結果をもたらすかは、すべて簡単なことではなく、語りやすいことでもなく、わかりやすいものでもありません。確かに主も、「命にいたる門は狭く、その道は細いので、それを見いだす者は少ない」(マタイ7:14)と言われました。
聖書を見ると、神と等しいものが命です。しかし、命とは何でしょうか? 本書は詳細に述べており、わたしたちにはっきりと見せていますが、神の命だけが命なのです。なぜならこの命は、神聖であり、永遠であり、死ぬことがなく、変わることがなく、死によって拘束されず、破壊されることがなく、どのような打撃を受けても少しも変わることがなく、永遠にそのようであるからです。命はまた神の流れ出であり、神の本質のすべてであり、神ご自身の内容であり、神ご自身そのものでもあります。わたしたちの得た命は、この豊富な神なのです。ですから、この命は豊富であり、その中には愛があり、光があります。へりくだりがあり、柔和があります。忍耐があり、寛容があります。同情があり、思いやりがあります。神ご自身の中にあるすべての善良な美徳が、この命の中にすべてあるのです。さらに、この命はキリストであり、聖霊でもあります。命はまさに三一の神から流れ出たものです。
本書は命の認識について述べており、全部で十四章あり、命の特性と働きのさまざまな原則を語っています。例えば、命の第一の経験である再生、再生によって得たもの、命の感覚と交わり、霊の感覚と霊を認識すること、三つの命と四つの法則、命の法則、命の成長と命の出る道、光と命などです。本書の「はしがき」でも次のように述べています、「このメッセージは、二千年来の聖徒の命の認識と経験の枠に、ウイットネス・リー兄弟の個人的な経験を加えて書きあげられた言わば命の総結晶とも言える実に完全ですばらしいものです」。
親愛な方々、皆様は長い間、道を捜し求め、あるいは長年、主を信じてきましたが、この命の問題は依然として解決していないのではないでしょうか? あなたは命の貧しさや弱さから早く逃れて、神の約束された豊かな地に到達したいと願わないでしょうか(ヨハネ10:10)? 神に感謝します! 本書は光と真実をあなたに供給し、あなたを神の命の大通りへと導きます。本書の指導と導きに従い、それにあなたの中にある神の霊の働きと証印とを組み合わせ、そのようにして追い求め、訓練し、永遠の命を保ち続ければ、必ず先人たちのように、命の円熟の段階に到達し、キリストのからだを建造し、神のみこころを完成することができます。
|
|