ウオッチマン・ニー、ウイットネス・リー著書を出版する書房 JGW日本福音書房




神の福音

クリスチャンの一生の導き

 書店に足を踏み入れると、さまざまな事業の参考書が書店の目立つ所に陳列され、行き交う人の多くがそれらを手に取って見ています。このような本がどれほど歓迎されているかがわかります。そして、人がどれほど自分の営んでいる事業において一歩抜きん出て、利益を獲得したいのかが、はっきりとわかります。
 しかしながらあなたは、もっと大きな、もっと厳粛な事業において抜きん出たいと考えたことが今までにあるでしょうか? あなたの人生という大いなる事業の中で、もっと秀でた者になりたいと思わないでしょうか? たとえあなたがクリスチャンであってもなくても、この『神の福音』は、人生という事業を営む上でどのようにして第一のものを勝ち取ったらよいのかを、人生のガイドのように導いてくれます。
 『福音』とは、読んで字のとおり、「良い知らせ」という意味です。『神の福音』は、まさに神からの良い知らせのことであり、わたしたち世の人に、人生を勝ち取る秘訣を知らせてくれます。ある事に対して、わたしたちは全く同じ思いを持っています。それは、日常生活の中で、わたしたちは常に悪い気質に困らせられ、悪い習慣に悩まされ、善を行なおうと決心しても、なかなか思うようにならず苦しんでいます。こうした失敗、挫折に出会う時、わたしたちは人生のむなしさ、悲哀さを感じずにはいられません。反対にそうでない場合もあります。わたしたちの事業が成功し、人間関係も円満であり、何もかも順調であるかもしれません。それでも時折、何かに欠けているようなむなしさや、迷いがやってきます。そのような時わたしたちは、人生に突然やってくる移り変わりをどのようにしたらよいのかわからないということに、初めて気づくでしょう。
 『神の福音』は、ウォッチマン・ニー兄弟が1937年の春に上海で語った神の福音に関する基本的な真理であり、全部で二十六編あります。この神の福音の基本的な真理は、わたしたちのような道に迷っている人に対して、どのようにして人生の正しい軌道に戻ったらよいかを導いてくれ、わたしたちの一生を取り戻してくれます。もしわたしたちがこれらを深く理解し、しかもこの本に提示されている基本的な真理を真剣に実行するなら、神の完全な救いに入る上で助けを受けます。そして、人生の変わり目のときにも、神の救いの中でどのように対処すべきかを知り、すべての失敗や堕落に打ち勝つことができます。神の完全な救いを完全に得ることこそが、創造されたすべての人の生活また働きの最高点であり、この本がわたしたちを導いて到達させたい点でもあります。
 本書は、人が救われる前には罪人であって多くの罪を犯していたことから、救われた後に勝利を得ることや、来たるべき世と永遠の世における栄光の命まで述べています。内容は極めて詳細にわたっており、三巻に分けられています。第一巻は第一編から第八編までであり、まず神の福音について取り上げており、人の罪、神の愛、恵み、あわれみ、律法、神の義、神の救いにおけるキリストと聖霊の働きについて述べています。著者の切なる願いは、本書を読む際、その中から罪とは何か、複数の罪とは何か、罪人とは何かという問題をまず認識して、そしてさらに進んで救いのコツを得ることです。
第二巻は第九編から第十九編までであり、「信仰」が救いの唯一の道であること、また救いは永遠に堅固であることを、おもに解き明かしています。読者が救いのコツを得た後、信仰によって救いの道を得ることができるようになることを、期待しています。第三巻は第二十編から第二十六編までであり、神がどのように信者を対処するのかをもっぱら探究しています。今の世における訓練、来たるべき世における懲らしめと賞与、罪の告白と清めなどについて詳しく述べています。すべての読者がこの警告を知り、人生のレースの終わりに褒賞を得ますように。
 本書全体は啓示に富んでおり、深い内容を簡単に言い表しています。半世紀前の著作ですが、新鮮で人を引き付けてやみません。まさに神の与えられる新しい恵み、祝福です! ぜひあなたがこれをよくよく尊び、享受してくださいますように。

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