すべてを含むキリスト 豊富な宝の倉 　本書は、主のしもべウィットネス・リー兄弟が1960年代に米国で働きを開始した時における、吸引力と供給する力と衝撃力を最も備えた名作であり、主の回復のために新しい時代を開き、新しい一里塚を打ち立てました。 　この書が出る前は、敬虔で主を愛する多くのクリスチャンたちの主に対する認識は、飼い葉桶に生まれた主のへりくだりや十字架上の主の苦難を黙想することや、自分の意志や宗教的な敬虔さによって主に従い、「キリストを模倣」し、神を喜ばせようとすることでした。しかし彼らは、自分たちの模倣しているキリストが、すべてを含む豊富を持ち、無限であり、享受することのできる方であることを、決して考えたことがありませんでした。 　リー兄弟はコロサイ人への手紙第2章17節の「これらは、来たるべき事柄の影であって、その本体はキリストにあります」を引用して、キリストは宇宙のあらゆる積極的な事柄の実際であると述べています。また出エジプト記第3章8節の「広い良い地、乳と蜜の流れる地」、申命記第8章7節から10節及び第11章11節の形容する良き地の麗しさを引用して、神がイスラエルの民に約束したカナンの良き地は、このすべてを含むキリストの予表であることを述べています。これはすべてのクリスチャンの目を大きく開き、わたしたちにキリストに対する特別で卓越した認識を持たせます。 　本書は十六の章から成っています。第一章は、わたしたちのキリストを経験する度量が、絶えず拡大されて、小羊やマナにとどまらず、完全な良き地に至る必要があることを示しています。第二章と第三章は、良き地の麗しさは、その広さと高さにあることを述べています。わたしたちのすべては有限です。わたしたちの愛も、忍耐も、力も、すべて有限であり、ただキリストだけが無限です。なぜなら、彼は全宇宙の度量、すなわち広さ、高さ、長さ、深さを備えておられるからです。彼だけがわたしたちのすべての必要に応じてくださることができます。 　第四章から第八章は、良き地の計り知れない豊富について述べています。源があり、泉があり、流れがあります。制限された命である小麦があります。復活の命である大麦があります。搾られて人の喜びとなる命であるぶどうの木があります。甘くて満足の命であるいちじくの木があります。豊富で美しい命であるざくろの木があります。聖霊の命で満ちているオリーブの木があります。植物と動物の混ざり合わされた命である乳と蜜があります。戦いと権威の命である銅と鉄があります。これが良き地であり、すべてを含むキリストです！　 　第九章から第十三章は、どのようにして良き地に入るかを述べています。第十四章と第十五章は、良き地に入ることと、良き地での生活について述べ、個人的にキリストを経験するだけでなく、共に来て祭りをする必要があることについて語ります。第十六章は、良き地の享受の結果、すなわち宮と都の出現について述べています。 　これらのメッセージは、1962年の冬に米国ロサンゼルスで語られたものであり、油塗りと享受に満ちています。わたしたちは謹んで皆様にお薦めします！　心を開き、霊を開いてください。そうすれば全く新しい領域に入り、このすべてを含むキリストを得ることができます。

戻 る